実存主義とは
皆さんは実存主義という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
実存主義とは簡単に言うと、一般的な真理ではなく私にとっての真理を探求する立場の事です。
自分の生まれた理由は自分で決めるのだという考えにもつながります。
名前は聞いたことがあるけど詳しく知りたいと言う方はこれから紹介する本を読んで理解を深めましょう。
実存主義が学べる本(2選)
1.実存主義とは何か by サルトル
名言:「人間はあとになってはじめて人間になるのであり、人間はみずからつくったところのものになるのである」
重要度 | 5 |
読みやすさ | 3 |
「実存主義」といえばサルトル。サルトルと言えば「実存主義」。名言は「実存は本質に先立つ」を人間に置き換えた場合のセリフです。つまり人間は生まれながらにして本質(言い換えると生きる目的)を持っているのではなく、その前に実存(言い換えると存在)があるということです。自分の人生は自分で決める事ができるという前向きな視座を与えてくれます。
2.実存と構造 三田誠広
名言:人間は本来自由であり、自らの意志によって生きていけば無限の未来があるというのが実存という思考モデルの根幹
重要度 | 3 |
読みやすさ | 4 |
この本では実存主義と構造主義について文学作品を通じながら論じていく新書です。三田さんは芥川賞を受賞した作者でもあり文章自体も読みやすいです。実存主義と構造主義の文学作品への受容のされ方に興味がある人にはお勧めしたい作品です。
3.新実存主義 by マルクス・ガブリエル
名言:「新実存主義とは、「心」という、突き詰めてみれば乱雑そのものというしかない包括的用語に対応する、一個の現象や実在などありはしないという見解である
重要度 | 3 |
読みやすさ | 2 |
本書は新進気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルの哲学をめぐって他の4人と議論を交わす様子が収録されています。実際この本はとても難しく一定の哲学の知識が無いと理解ができない本と言えるでしょう。サルトルが提唱した実存主義よりもはるかに射程が広く、世界には多様な意味の場が存在し、どれか一つだけの場が存在するのはないと主張します。補助的な資料としては「暇と退屈の倫理学」を読んでいただくと理解が深まるでしょう。
まとめ
実存主義は特に思春期の若者に刺さる思想です。自分は何のために生まれて来たのか。どのように生きればよいのかということに対して答えを与えてくれます。みなさんもぜひ実存主義について学び人生について考えみて下さい。
また今回紹介した本の一部は電子書籍でも読めますので下記リンクからチェックしてみてください!
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