反知性主義とは
皆さんは反知性主義という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
反知性主義とは「知的な生き方およびそれを代表する人びとにたいする憤りと疑惑」1です。
もう少し簡単に言うと、インテリが牛耳っているこの世界に対して反発するような態度のことです。
トランプ元大統領の誕生によって日本でもよく言及されることがありましたね。
これから紹介する本を読んで理解を深めましょう!
反知性主義について学べる本3選
1.「アメリカの反知性主義」
by リチャード・ホフスタッター
名言:知性は人格と対峙させられる。知性はたんなる利発さのことであり、簡単に狡猾さや魔性に変わる、と広く信じられているからである。
重要度 | 5 |
読みやすさ | 3 |
反知性主義という言葉を作った本です。
1952年のアメリカでの大統領選をきっかけに広がった「反知性」的な表現を理解するためにアメリカ史を遡りながらアメリカの知について考えていきます。「反知性主義」について考えるとともにアメリカ史にも詳しくなるでしょう!
2.反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体
by 森本あんり
名言:知性と権力との固定的な結びつきは、どんな社会にも閉塞感をもたらす。
重要度 | 4 |
読みやすさ | 3 |
日本においての反知性主義の導入書と言えばこの本です。
キリスト教、アメリカ文化、政治等の観点から反知性主義の歴史を説明してくれる本です。
日本文化圏の作者が書いているため、アメリカ文化に詳しくない人でも理解しやすい内容となっています。また、日本における反知性主義との違いを考えるきっかけにもなります!
3.日本の反知性主義
by 内田樹編
名言:反知性主義者たちもまたシンプルな法則によって万象を説明し、世界を一望のうちに俯瞰したいと願う知的渇望に駆り立てられる。
重要度 | 4 |
読みやすさ | 4 |
本書はビジネスマン、哲学者、政治学者、コラムニスト、作家、ドキュメンタリー映画作家、生命科学者、精神科医、武闘家など様々な人に「反知性主義」について書いてもらった本です。これを読む事で「反知性主義」についての実像が浮かび上がるでしょう。私が特に好きなのは高橋源一郎さんの章です。彼は「反知性主義」について考える際に「知性」とは何かということについて考えています。知性について考えることは自分の身心について考えることにつながるのだと感じました。
皆さんもお気に入りの章を見つけてみてください!
まとめ
反知性主義とは少し難しい概念ですので、今回ご紹介した本を何度も読むことで概要がつかめると思います。私自身も本を読んだり自分で考えたりすることを通じて知性を身に着けたいと思っています。
そして皆さんにも様々な本を紹介していきます!!
また今回紹介した本の一部は電子書籍でも読めますので下記リンクからチェックしてみてください!
- 「アメリカの反知性主義」by リチャード・ホフスタッター ↩︎
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